パイヨン装飾:ジャケ・ドローを象徴する、時代を超越した芸術 | Jaquet Droz
14 4 月 2014

パイヨン装飾:ジャケ・ドローを象徴する、時代を超越した芸術

紺碧の空の色とゴールドが調和し、この上なく繊細なデザインが描かれた、極めて難易度の高いパイヨン装飾は、18世紀以降、ジャケ・ドローの職人が常に得意としてきた装飾技術のひとつです。現在でも、職人たちは驚くほどの綿密さで、時に1000度に近い高温で何度も焼成を繰り返す“高温焼成”エナメル技法に従って、ダイアルを製造しています。経験豊かな職人の目だけが、色合いが完全に均一になるタイミングや、外科医並みの手先の器用さでゴールドのパイヨン(金片)を配置して描いたモチーフが、半透明のエナメルの下で固まるタイミングを見抜くことができます。

 
 

今回、数世紀も前から受け継がれてきたパイヨン装飾への敬意を表し、プティ・ウール ミニット 39 mm(Petite Heure Minute 39 mm)、ポケット ウォッチ50 mm(Pocket Watch 50 mm)、そしてグラン・セコンド 43 mm(Grande Seconde 43 mm)の3つの新作モデルが発表されます。新たに考案されたモチーフがひとつひとつのタイムピースを飾り、より一層膨らみを帯びたシルエットがジャケ・ドローが愛した花の世界観を想起させます。ブルースティール製の針がダイアルの鮮やかな青色と共鳴する一方、レッドゴールドのケースの輝きが、ブラックまたはブルーアリゲーターストラップの上でエナメルのきらびやかな輝きを反射します。

それぞれ世界限定8本で販売となるこの3モデルが誇示するのは、ジャケ・ドローの伝統技術を受け継ぐアトリエのノウハウだけではありません。人の手によって生み出された美しさは時代を超越できるのだということを新たに証明します。