05 7 月 2018

プティ・ウール ミニット スマルタ クララ(PETITE HEURE MINUTE SMALTA CLARA): ジャケ・ドローのプリカジュールエナメルの芸術

  • PETITE HEURE MINUTE SMALTA CLARA

およそ3世紀前の最初のデザインから近年に至るまで、ピエール-ジャケ・ドローから受け継いだ遺産は、端正な美、大胆なスタイル、機構の創造といった創業者が掲げた原則に沿って絶えず進化を遂げてきました。

Jaquet Droz, Petite Heure Minute Smalta Clara, Tigre, J005504500, Workshop

メゾンの創業280周年を機に披露された「プティ・ウール ミニット スマルタ クララ(PETITE HEURE MINUTE SMALTA CLARA)」も例外ではありません。独自の色調を纏いながら、古の遺産を正統に継承しています。今回初めて、ブランドはラテン語で「スマルタ クララ (smalta clara)」と呼ばれるプリカジュールエナメル技法を採用しました。

Jaquet Droz, Petite Heure Minute Smalta Clara, Tigre, J005504500, Workshop

ジャケ・ドローの歴史的に“高温焼成”エナメルの卓越した技法で知られていますが、このプリカジュールエナメルの技法はそれよりも難しく複雑な技術を要します。1500年前に発達したこの技法は、窯入れの工程で高まるひび割れのリスクを抑えるために、焼成段階において大変慎重な作業が求められます。

このタイムピースは一枚のエナメルのみでなく、形の異なる色とりどりのスペースで形成されています。スペースはすべてゴールド枠によって隔てられています。金属のベースを基礎とせず、ステンド・グラス窓のように独立した空間で成り立っています。したがってスマルタ クララに裏蓋はなく、エナメルを光が透過して色彩や微妙な濃淡が浮かび上がります。

作品が光で満たされるとき、モチーフの全貌が突如として現れます。それはジャケ・ドローがこのモデルのために特別にデザインした虎(タイガー)です。虎は生き生きと現代的なタッチで描かれており、この強い個性を持つ女性らしいモデルの穏やかさを増しています。各文字盤は7色以上で構成され、虎(タイガー)がよりリアルに表現されています。その力強さは、細部を明るく照らす100個のダイヤモンドが施されたベゼルが引き立てます。この完全たる表現は、ジャケ・ドローが採用したエナメルの透明さに基づいており、そこを通過する光は、遮られることも、歪められることもなく全体に拡散します。エナメル職人は、たった1つの文字盤を仕上げるのに丸4日間を費やします。

スマルタ クララは、ジャケ・ドローの作品では珍しい時刻表示を2時位置のオフセンターに備える作品のひとつです。必要最小限のサイズに留めた文字盤には、虎(タイガー)を十分に表現できるスペースが確保されています。高級時計の純然たる伝統に基づき、そのマザー オブ パールダイアル上には2本のブルースティールの針が配置されています。また時刻調整用リューズは、可能な限り巻芯がエナメルから隠れるよう2時位置に配置しています。そのためにジャケ・ドローは、名高いレディ 8 フラワー(LADY 8 FLOWER)に由来した、コレクションの中で最も小さいムーブメントを採用しています。

Jaquet Droz, Petite Heure Minute Smalta Clara, Tigre, J005504500, Workshop

スマルタ クララは、直径35mmの2つのバリエーションで提供されており、どちらも限定モデル(numérus clausus)として世界限定28本で製造され、ラグとベゼルにダイヤモンドがあしらわれています。一方はホワイトゴールドのケースを纏い、ブルーの光沢を帯びた虎(タイガー)、もう一方はレッドゴールドケースの中に、ゴールドとブラウンの虎(タイガー)が描かれています。それぞれのモデルには、文字盤のカラーと調和した手縫いのサテンストラップが採用されています。2つの新作モデルが、ジャケ・ドローのアトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D'ART)が有する長い歴史の新たな1ページを開きます。

“Some watches tell time, some tell a story”

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