先見の明があり自然主義として知られる、ジャケ・ドローが大切にする花のモチーフ「フルール・ド・ リス(Fleur de Lys)」と「フルール・ド・ヴィ(Fleur de Vie)」が、伝統の装飾技術に光を当てます。
3世紀前からブランドの作品に取り入れられていた希少な装飾工芸技術「パイヨン装飾」は、現在他のブランドでは、ほぼ見ることは出来ません。3世紀前といえば、今日まで伝統を継承し続けるジャケ・ドローが創業した時代でもあります。
今日、この2つの歴史は比類ない方法で、スイス、ラ・ショー・ド・フォンにあるジャケ・ドローのアトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D'ART)で交わり出会います。時計産業の中心に位置するこの地で、メゾンの2つの世界限定8本、最新作「グラン・セコンド パイヨン フルール・ド・ リス (GRANDE SECONDE PAILLONNÉE « FLEUR DE LYS »)」と「プティ・ウール ミニット パイヨン フルール・ド・ヴィ(PETITE HEURE MINUTE PAILLONNÉE « FLEUR DE VIE »)」が誕生しました。
この2つのレッドゴールド製タイムピースは古の装飾技術「パイヨン装飾」を特徴としています。その原理は、ジャケ・ドローが大切にするもうひとつの装飾技法である“高温焼成”エナメルダイアルの原理に基づいています。まずギョーシェ装飾がゴールド製文字盤のベースに施されます。次にこのベースはカラーエナメルで覆われますが、半透明であるためギョーシェ装飾が透けて見えます。1回1回窯で焼成を繰り返して複数のエナメル層を形成します。これにはジャケ・ドローの職人の巧みな技術が不可欠です。なぜなら新たにエナメル層を焼成する際、ひびや欠陥が生じてすべてが台無しになってしまう可能性があるためです。この段階における全体の色合いは、1回1回の焼成によってわずかに異なります。
そしてようやく、繊細なモチーフ「パイヨン」は薄い金箔から切り抜かれています。それを手作業でひとつひとつを文字盤にセッティングして、一つのデザインを形成していきます。装飾が仕上がると、パイヨンは新たなエナメル層で覆われた後、同じ釜で焼成されます。その作業によって、この半透明のエナメル層はパイヨン装飾を半永久的に固定して保護します。
この新しい2つの世界限定モデル(numerus clausus / 世界限定各8本)に対し、ジャケ・ドローは異なる2つの装飾モチーフ「フルール・ド・リス」と「フルール・ド・ヴィ」を採用しました。ひとつ目は国王と皇帝のシンボルであり、今日もなお、フランスからアメリカ・ミズーリ州、イギリス、フィンランド、ドイツ、スペインに至るまで目にすることができ、長きに渡る紋章の伝統を物語ります。
地上に生きる万物の誕生と成長を見事に表現した「フルール・ド・ヴィ」は、幾千年の時と文化を貫く幾何学模様です。黄金比(完璧な比率を得るデザイン技法)を集めたこのモチーフは、重なり合って交差する円で構成されています。この模様の完全性と精巧さは、アッシリアからエジプト、そして中国やフランスまで人々を魅了してきただけでなく、レオナルド・ダ・ヴィンチも筆でこのモチーフを描いています。今日、この2つの新しいモチーフは、人々を感嘆させる芸術技術を継承するジャケ・ドローのアトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D'ART)が生み出すスイス製時計の中枢で新たに輝きを放ちます。
“Some watches tell time. Some tell a story”
今も熱気が漂うステージ、ドラムセット、ギター、ハーモニカ:《It’s only rock’n’roll『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』》! ジャケ・ドローは今日、ローリング・ストーンズの世界観に動きを交えて再現した初の23種類のユニークピースを披露します。プラチナアルバムのレプリカの上に配置されたレコード針(パワーリザーブ)の横では、彼らのアイコニックな楽器を超微細の彫金と細密画で復元しています。外側のディスクは、ユニークピースを手にしたコレクター自らが選ぶアルバムで装飾が施され、最大8回連続で30秒間回転します。9時位置に配された不変の舌は左右と上下にリズミカルに動きます。《 And I like it 》!
ジャケ・ドローとジョン・ハウは3年の歳月を費やし、感情、驚き、ファンタジーに特化した芸術的な時計を開発しました。ゴールドと希少な天然石で覆われたドラゴンは記録的な9つの異なる動きを備えています。43mmのケースに収納されたこのモデルはすべて手作業で製作され、お客様がほぼ無限にパーソナライズを施すことができます。ジャケ・ドローのアトリエ内のスタジオによって、フィジタル エクスペリエンスの体験が可能になり、ご自身のタイムピースの誕生にリアルタイムで立ち会うことができるようになります。シリーズとしての発表はされず、全てが世界限定1本の受注生産となります。
ジャケ・ドローとデザイナーのシャーリー・チャンは、中国のオークションハウス「上海嘉禾(Shanghai Jia He)」にて行われた最初のウインターオークションで、共同開発によるミニッツリピーターを搭載したタイムピースとそのNFTを披露しました。ジャケ・ドローおよび「上海嘉禾(Shanghai Jia He)」における初の試みです。