ジャケ・ドローの8つの美学コード

ジャケ・ドロー一族は、歴史、作品、出会いを通じてブランドのアイデンティティーを確立してきました。活動範囲が拡大するにつれ、独特の特徴や美学を媒体として徐々に知名度を築き上げ、それが今日のジャケ・ドローのDNAに深く刻み込まれています ― グラン・セコンド(GRANDE SECONDE)、オートマタ、アトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D'ART)、エナメルダイアル、ケースのカーブ、傑出した機構、天然石、限定コレクションを意味するニューメルス・クロウズス。

1 / グラン・セコンド(GRANDE SECONDE)

そのエレガンスは永遠の証。グラン・セコンド(GRANDE SECONDE)の全モデルは、たゆまぬ探求により、時計史上類をみない大胆なデザインに圧倒的な威厳を絶えず漂わせています。そのダイアル上では、12時位置に配置された時分表示インダイアルが、6時位置に配置された秒表示インダイアルと重なり合うことで、ジャケ・ドローのアイデンティティーの真髄とも言えるアバンギャルドな美しさを生み出しています。2つのインダイアルがダイアル上で数字の8を描くこのモデルは、希少で最も独創的な時計であることを証明しています。無限と永遠の象徴である数字の8は、ジャケ・ドローにとって重要かつ魅惑的で神秘的なシンボルなのです。巧みに配されたアラビア数字やローマ数字が、毎秒未知なる感覚へといざないます。また、オフセンターダイアルは新しい時の概念を表現しています。18世紀から3世紀にわたり、グラン・セコンド(GRANDE SECONDE)は、ラ・ショー・ド・フォンの工房に宿る永遠のインスピレーションの源であり、年月とともに最も独創的なコレクションによって練り上げられた永遠不変のシンボルなのです。

2 / オートマタ

百科事典が完成し、科学者たちが貴族の称号を手に入れていた時代、産業革命がまさに始まろうとしていた時のこと、ピエール-ジャケ・ドローは大いなる挑戦に向かって仕事に没頭していました。その挑戦とは、生きているものを模倣することでした。彼が製作したオートマタ「文筆家」、「画家」、「音楽家」は現在、ヌーシャテル美術歴史博物館に展示されていますが、当時は数多くの王族たちを感嘆させました。人を感嘆させる芸術を再び駆使して、ジャケ・ドローは現代の新たな宝物を披露します。職人たちが設計したのは、からくり仕掛けが施されたタイムピース「バード・リピーター(THE BIRD REPEATER)」、 18世紀の名高いオートマタ「鳥籠」からダイレクトに着想を得て小型のシンギングバードを搭載した初の腕時計「チャーミング・バード(THE CHARMING BIRD)」、そして女性に捧げた初のオートマタ「レディ8 フラワー(LADY 8 FLOWER)」です。これだけ素晴らしい高度な職人技が生み出したからくり仕掛けの性能は、デジタル技術が席巻する文明の中にあるからこそ非常に崇高であり、正真正銘の技術を要する時計製造という職業に対する、職人たちの絶対的な忠誠心の強さを確認させてくれます。

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3 / アトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D'ART)

ブランドの職人たちは、ピエール-ジャケ・ドローが基礎を築いた、古くから伝わる繊細な装飾技術を踏襲し、それを現代的にアレンジして継承する挑戦に挑みました。18世紀、ジャケ・ドローの職人たちは高級装飾の分野で先駆者として君臨していました。彼らは、職人としての全人生を作品に注ぎ込んだ結果、パイヨン装飾や絵画をあしらったエナメルケース、さらには彫刻やエングレービングの装飾などで成功を収め、ジャケ・ドローの名声を築き上げました。ポケットウォッチ、小瓶、嗅ぎタバコ入れ、鳥籠といった作品には、全てこうした装飾が施されていました。これらの伝統技術は、かなりの年数を経た後、エナメル職人によって取り入れられました。比類なき専門技術を持つ彼らは、ジャケ・ドローのアトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D'ART)において、装飾芸術の分野で才能を発揮しています。絵画、エングレービング、彫刻、パイヨン装飾、そしてエナメル装飾など、様々なミニチュアアートがあしらわれたタイムピースは、まさに傑作品へと生まれ変わります。

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4 / “高温焼成”エナメル

ジャケ・ドローのコンセプトを表す伝統技術の1つに“高温焼成”エナメルがあります。伝統的製造技術と最先端技術を駆使するジャケ・ドローの職人たちは、時計の進化および究極の技術と正面から向き合い、今日、フラットで完璧なフォルムを備えたダイアルの製造技術をマスターしています。エナメルの粉の美しさと炎の絶妙な融合を武器に、ダイアル職人だけが、この世に2つと存在しない「色」と「きめ」を持つダイアルを生み出すノウハウを備えています。完成したダイアルは、長年に渡り、エナメルが持つその美しさと光沢を保ち続け、時の経過による劣化を防いでいつまでも変わらぬ装いを見せてくれます。18世紀以来、“高温焼成”エナメルはジャケ・ドローの時計を象徴するシンボルであり、現行モデルではさらなる進化を遂げています。

5 / ケース

生活のリズムを刻む複雑なメカニズムを包み込む小箱。そのうっとりするような曲線の美しさと比類なきキャリバーを収めるべく緻密に計算されたケースが融合し、スティールの存在感、ゴールドの堂々とした輝き、セラミックの普遍的なエレガンス、さらにはチタンの軽やかさによって、選択、願望、欲求が表現されています。ジャケ・ドローの腕時計のケースには、80以上の様々な工程と、熟練した時計職人の手作業が必要不可欠であり、各工程において、あらゆるツールのなかで最も重要視されています。サファイアクリスタルが描くジャケ・ドロー独自のフォルムは、18世紀のポケットウォッチからダイレクトに着想を得ています。

6 / 傑出した機構

ジャケ・ドローは、およそ3世紀にわたり最先端の時計技術と創造力を継承し、具現化してまいりました。ジャケ・ドローの腕時計に搭載された自動巻きまたは手巻きメカニカルムーブメントは、すべて手作業で組立てと装飾が行われ、創業者のシークレット・サインである三つ葉のクローバーが刻印されています。2014年、ムーブメントを大きく進化させ、シリコン製のヒゲゼンマイとアンクルの先の箱を導入しました。シリコンは非常に柔軟な素材であるため、その使用方法をマスターしている時計ブランドは数少ないといわれています。耐衝撃性に優れ、温度差や圧力の差に強いシリコンは、磁場の影響を受けず、時間の経過のなかで見事な安定性を発揮するなど、優れた性質を有しています。手作業で組み立てられたジャケ・ドローのすべてのムーブメント同様、洗練された仕上げを施し、シースルーのケースバック越しに独特の美しさがご覧いただけます。慣習に則った製作のなかに近代性を取り入れており、オフセンターのサンレイ仕上げ、大きなブリッジ、グレーとブラックを組み合わせた仕上げによって、ジャケ・ドローが持つ高級時計のアトリエの装飾に関するDNAをしっかりと受け継ぎながらも、より現代的な精神を漂わせています。1738年の創業以来、ジャケ・ドローは、音楽機構、オートマタ(機械式からくり)、超複雑機構といった高級時計の生産を専門に行ってきました。詩情を漂わせるコンプリケーションウォッチの鼓動は、このまばゆい輝きの中に息づいているのです。オートマタ、トゥールビヨン、ミニッツリピーター、デッドビートセンターセコンド、パーペチュアル カレンダー、ジャンピングアワー、クロノグラフ機構…。時はたった1つの次元の中で表されるものではありません。そこで、ジャケ・ドローは、レトログラードによるポインター日付表示からムーンフェイズまで、多様性を持つ全てのコードを開発しました。

7 / 天然石

生気がないように見える地球の広大な地中。しかしそこには、光輝く宝物が眠っています。岩、クリスタル、そして鉱物は、自然が芸術家であることを私たちに思い出させてくれます。この地球の奥底で、または世界の果てで誕生したこれらの宝物は、絶えず変化する独特の感情を抱かせます。ジャケ・ドローは石の自然な輝きをとらえてダイアルを飾ります。原石の状態で切り出された石は、加工されることでその魅力を発揮します。これらの石を纏ったジャケ・ドローのミネラルストーンウォッチは、おのずと独自性を帯びます。それらが発する光や色、深みの要素が素材を超越し、美の世界へといざなうのです。

8 / ニューメルス・クロウズス

真のラグジュアリーはその希少性にあり。ユニークピースと世界限定1本、8本、28本、または88本により、ジャケ・ドローは独占的な技術を確立し、パーソナライズを駆使した終りなき挑戦ともいえる、エレガンスを兼ね備えた時計のオートクチュールの真髄を表しています。