20 Ноябрь 2018

ジャケ・ドローのオートマタ「ホイッスリング・マシーン (The Whistling Machine)」 : 啓蒙思想の時代に捧げるオマージュ

ジャケ・ドローが2018年に発表した、世界限定8台のオートマタ。この100%機械仕掛けの 生き生きとした囀る鳥は、ブランド初のオートマタが産声を上げた啓蒙思想の時代にオマー ジュを捧げて開発製造されています。

タイムピースが時刻を表示し人々を魅了する一方で、オートマタは驚きを誘うことこそが その存在意義を持っています。人々を楽しませ、喜ばせるこれらのクリエーションはそれぞ れの時代を反映しています。ピエール-ジャケ・ドローはこの技術を持つパイオニアの一人 として、現在はヌーシャテル美術歴史博物館に保管されている3体のオートマタを、1767年 から1774年に生み出しました。今日ジャケ・ドローは、コレクターの驚きを誘うことを目 的とし、この伝統芸術を生かし続ける、世界で唯一の一流時計ブランドと言えるでしょう。 ホイッスリング・マシーン(THE WHISTLE MACHINE)は、この偉大な伝統に新たな1ペ ージを刻みます。ブランドの創業280周年を機に披露されたこの作品は、手作業で美しく彩 色されたアオガラが機械仕掛けでメロディーを奏でます。このアオガラは、カナリア諸島原 産のカナリアの歴史を彷彿とさせます。18世紀前半、カナリアは繰り返し口笛を聴かせられ 、そのメロディーを再現する訓練を行っていました。

Jaquet Droz, The Whisling Machine ,J899.000.070 , Ambiance

ほどなくして、ホイッスル・マシーン「ラ・セリネット(鳥風琴)」が人間に代わりカナ リアの訓練をする役割を担うことになります。これはクランクで作動し、パイプに空気を取 り込んで音色を発する小型の箱で、オルガンのように機能しました。

今日ジャケ・ドローは、ピエール-ジャケ・ドローと同様に啓蒙時代に続く年代を生き続 ける、このロマンティックなインストルメントにオマージュを捧げます。世界限定8体のホ イッスリング・マシーン(THE WHISTLE MACHINE)は、幅約25cmのガラスのかごに覆わ れた装置です。このケージの後部に配置された鍵で巻き上げると、およそ2分間分囀る事が できるパワーリザーブを確保でき、オートマタの後部のレバーでいつでも停止させることが できます。

機構は、全て手作業で装飾と仕上げが施されています。このマシーンは、見る人にその機 能を理解してもらおうと、オートマタのメカニズムを目に見える形にしていたピエール-ジャ ケ・ドローの創造性を踏襲しています。こういった学術的アプローチは、なるべく多くの人 々に知識を共有するべく編纂された百科事典同様、啓蒙思想の時代においては不可欠でした 。

ホイッスリング・マシーン(THE WHISTLE MACHINE)にふいごはなく、バルブのみを 備えています。そのためにジャケ・ドローは、腕時計に搭載された初の小型シンギングバー ド機構「チャーミング・バード(THE CHARMING BIRD)」の仕組みを応用しており、空 気の動き、様々なバルブ、その他の動体など主要な原理は一致しています。この作品を実現 するのに数年の研究期間が費やさていました。このマシーンは、オートマタ、および驚愕の 芸術的な機構に対するジャケ・ドローの数世紀にわたる献身的な精神を物語っています。

“Some watches tell time, some tell a story”

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