ジャケ・ドローのオートマタ「ホイッスリング・マシーン (THE WHISTLING MACHINE)」 : 啓蒙思想の時代に捧げるオマージュ | Jaquet Droz
19 3 月 2020

ジャケ・ドローのオートマタ「ホイッスリング・マシーン (THE WHISTLING MACHINE)」 : 啓蒙思想の時代に捧げるオマージュ

ジャケ・ドローが2018年に発表した、世界限定8台のオートマタ。この100%機械仕掛けの生き生きとした囀る鳥が、啓蒙思想の時代にオマージュを捧げて開発され、日本初入荷をしました。

時計が時刻を表示し人々を魅了する一方で、オートマタは驚きを誘うことこそがその存在意義を持っています。人々を楽しませ、喜ばせるこれらのクリエーションはそれぞれの時代を反映しています。ピエール-ジャケ・ドローはこの技術を持つパイオニアの一人として、現在はヌーシャテル美術歴史博物館に保管されている3体のオートマタを、1767年から1774年に生み出しました。今日ジャケ・ドローは、コレクターの驚きを誘うことを目的とし、この伝統芸術を生かし続ける、世界で唯一の一流時計ブランドと言えるでしょう。

ホイッスリング・マシーン(THE WHISTLE MACHINE)は、この偉大な伝統に新たな1ページを刻みます。2018年、ブランドの創業280周年を機に披露されたこの作品は、手作業で美しく彩色されたアオガラが機械仕掛けでメロディーを奏でます。このアオガラは、カナリア諸島原産のカナリアの歴史を彷彿とさせます。18世紀前半、カナリアは繰り返し口笛を聴かせられ、そのメロディーを再現する訓練を行っていました。

Jaquet Droz, The Whisling Machine ,J899.000.070 , Ambiance

ほどなくして、「ラ・セリネット(鳥風琴)」が人間に代わりカナリアの訓練をする役割を担うことになります。これはクランクで作動し、パイプに空気を取り込んで音色を発する小型の箱で、オルガンのように機能しました。

今日ジャケ・ドローは、ピエール-ジャケ・ドローと同様に啓蒙時代に続く年代を生き続ける、このロマンティックなインストルメントにオマージュを捧げます。世界限定8台のホイッスリング・マシーン(THE WHISTLE MACHINE)は、幅約25cmのガラスのかごに覆われた装置です。このケージの後部に配置された鍵で巻き上げると、およそ2分間分囀る事ができるパワーリザーブを確保でき、オートマタの後部のレバーでいつでも停止させることができます。

機構は、全て手作業で装飾と仕上げが施されています。このマシーンは、見る人にその機能を理解してもらおうと、オートマタのメカニズムを目に見える形にしていたピエール-ジャケ・ドローの創造性を踏襲しています。こういった学術的アプローチは、なるべく多くの人々に知識を共有するべく編纂された百科事典同様、啓蒙思想の時代においては不可欠でした。

ホイッスリング・マシーン(THE WHISTLE MACHINE)にふいごはなく、バルブのみを備えています。そのためにジャケ・ドローは、腕時計に搭載された初の小型シンギングバード機構「チャーミング・バード(THE CHARMING BIRD)」の仕組みを応用しており、空気の動き、様々なバルブ、その他の動体など主要な原理は一致しています。この作品を実現する為に数年の研究期間が費やさていました。このマシーンは、オートマタ、および驚愕の芸術的な機構に対するジャケ・ドローの数世紀にわたる献身的な精神を物語っています。

“Some watches tell time. Some tell a story”


「ホイッスリング・マシーン フェア」
期間:
2020年3月20日(金・祝) ~ 4月12日(日)
11時~19時(不定休)
会場:
ジャケ・ドロー ブティック銀座
東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエック センター 4F
TEL: 03-6254-7288

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