31 3 月 2020

ジャケ・ドローが天然石文字盤の美しい芸術性を披露

  • Jaquet Droz, Loving Butterfly Automaton, J032533274, Ambiance
  • Jaquet Droz, Loving Butterfly Automaton, J032533274, Front Back
  • Jaquet Droz, Loving Butterfly Automaton, J032534273, Front Back
  • Jaquet Droz, Mineral Workshop, Meteorite Dial
  • Jaquet Droz, Mineral Workshop, Chinchilla Dial
  • Jaquet Droz, Mineral Workshop, Raw Opal Dial
  • Jaquet Droz, Mineral Workshop, Opal Dial Set
  • Jaquet Droz, Mineral Workshop, Polishing, Opal Dial
  • Jaquet Droz, Mineral Workshop, Finished Opal Dial

ジャケ・ドローはオパールを採用した2つの新作世界限定1本(ユニークピース)を披露し、天然石文字盤の美しい芸術性を継承しています。この究極の職人技術は地球の貴重な宝に息吹を吹き込んでいます。

Jaquet Droz, Mineral Workshop, Meteorite Dial

熟練した時計職人は内に秘めた遊び心を原動力のひとつとしています。隠れたトレードマーク、個性的な仕上げ、こっそりとあしらった装飾など、高級時計はこのような秘密のディテールを宿してコレクターの心を魅了しています。時計を華やかに彩る天然石文字盤の技術は時計芸術のひとつであり、細部に至るまでその特徴を余すところなく発揮することを使命としています。その奇抜さやアイデンティティは、ジャケ・ドローを導く「フィロソフィー・オブ・ユニーク(唯一無二のものを求める理念)」と「人を感嘆させる芸術」を体現しています。

Jaquet Droz, Mineral Workshop, Raw Opal Dial

メゾンはこの装飾工芸技術をブランド独自のノウハウのひとつとしています。ジャケ・ドローの天然石文字盤は、サイズの異なる男性用・女性用が用意されていますが、大量生産されることはなく、ユニークピースまたはnumerus clausus(限定コレクション)といった、ジャケ・ドロー特有の超限定モデルとなっています。オニキスやジェイド、サーペンティナイト、ジャスパー、ペトリファイド・ウッド、メテオライト、そしてオパールは、ジャケ・ドローが描く時計のカンバスの絵の具と化しています。

Jaquet Droz, Mineral Workshop, Opal Dial Set

これらの時計はひとつとして同じものはありませんが、文字盤に息吹を宿す手法に変わりはありません。まず、 半貴石を専門とする優秀な職人の協力のもと、比類のない鉱物を選ぶころから始まります。半貴石は、アジアやアメリカ、またヨーロッパなど世界中で採掘され、スイスに運ばれてから丹念にカットが施された後、最も美しい石を選びます。石は手作業で緻密に研磨し、円盤状にカットして仕上がりのサイズに近づけます。伝統的なサーキュラーソーと研磨する工具を駆使して文字盤の最初の形が生まれます。この工程だけで1時間もの時間を要します。

Jaquet Droz, Mineral Workshop, Polishing, Opal Dial

次に、文字盤はもう一度研磨された後、針、小窓、メタルリングや彫金細工用の微細な穴が開けられます。この工程は難易度が高く、鉱物の硬度によっては、穴を開ける圧力で砕けてしまう可能性があります。最終研磨はさらに繊細さを要し、職人は一貫して手作業で文字盤に磨きをかけて厚さ0.8mmに仕上げます。この段階で、光を通さない不透明なストーンでさえも、半透明になるほど精巧な仕上がりになります。続いて小型のバリ取り工具でエッジの面取りを行いながら周囲を滑らかに仕上げますが、この工程でも、素材の最も薄い部分が砕けるリスクが伴います。こうして手作業により完全な円形に近づけていきます。最後に研磨を施した後、この天然石文字盤にゴールド製針やメタルリング、また彫金細工やオートマタの動く部品があしらわれます。

Jaquet Droz, Mineral Workshop, Finished Opal Dial

この長い工程において、職人は使いやすく手入れを施した自分の道具だけで作業を完了させます。まさに職人の手の一部であり、その芸術的感性を担う道具は、ストーンが発する極わずかな振動も手に伝えることができます。これによって文字盤はそれぞれが持つ輝きや美しさ、そして洗練された光沢を放つようになります。

この数ヶ月間、ジャケ・ドローはこの長い作業工程を物語る限定シリーズを数本発表してきました。そのうちのひとつである名高いグラン・セコンド オフセンター ブラックジェイド(GRANDE SECONDE OFF-CENTERED BLACK JADE)は、3本の針と2つのゴールドメタルリングだけをあしらって、奥深いブラックを纏う43mmの文字盤にジェイドの力強さをみなぎらせています。

Jaquet Droz, Mineral Workshop, Chinchilla Dial

ラブィング・バタフライ・オートマトン(LOVING BUTTERFLY AUTOMATON)に採用されたチンチラ レッド ペトリファイド・ウッドもまた、その温もりのある赤褐色の色合いが、秋の雰囲気を背景に「小さな天使」が羽搏く「蝶」に引かれたチャリオットにアクセントを添えています。またスパイダーマン・ジャスパーが、世界限定各8本の比類なきプティ・ウール ミニット(PETITE HEURE MINUTE)の文字盤を彩っています。その天然石文字盤には手作業で彫刻されたゴールド製のドラゴンがあしらわれています。

ラブィング・バタフライ・オートマトン オパール(LOVING BUTTERFLY AUTOMATON OPAL)

Jaquet Droz, Loving Butterfly Automaton, J032533274, Front Back

オパールは特殊です。その理由はまず、オパールの語源がサンスクリット語で《貴石》を意味する「ウパラ(upala)」に由来していることです。次に、オパールのほとんどがオーストラリアの地を原産としていることが挙げられます。そして最後に、その独特な外観です。《クリスタル》オパールは特殊な虹色の輝きを宿しており、眺める角度に応じてさまざまなカラーを演出します。オパールのベースが半透明であるとき、光の回折現象を起こし、「遊色効果」生んでいると言えます。

Jaquet Droz, Loving Butterfly Automaton, J032534273, Front Back

今日ジャケ・ドローは、この独特な輝きを見事にとらえた、レッドゴールドまたはホワイトゴールドケースを備える2種類のユニークピース「ラブィング・バタフライ・オートマトン オパール(LOVING BUTTERFLY AUTOMATON OPAL)」を披露します。それぞれのモデルは、ブルー、グリーン、イエロー、ローズ&グリーンの結晶が、無数の色合いを見せるオパールのユニークな光学的特徴を示しています。その鮮やかで力強い輝きは、愛と情熱、さらには激しい欲望を宿すオパールの伝説を継承しています。魅力溢れるオパールは抑制を解放することで知られており、直に身に着ける誠実と忠実の証となっています。2つのユニークピースを彩るオパールは、他に類を見ない文字盤という、ジャケ・ドローが「人を感嘆させる」を表現する鉱物の舞台を形成しています。

“Some watches tell time. Some tell a story”

この特別なタイムピースについて詳しく見る